2010年7月6日火曜日

7月11日は海の主日です

7月11日は日本聖公会が定める海の主日です。「海は国と国を隔てる存在でもあると同時に、国と国、隔てられた地域と地域をつなぐ豊かな存在」でもあります。

日本聖公会管区からの、7月11日の「海の主日」の案内を紹介いたします。またこの主日の祈りをあわせてお伝えいたします。

『横浜ミッション・トゥ・シーフェアラーズ(MtS)のケビン・マデイー司祭がSEA SUNDAY MESSAGEを書いてくださいました。これをお読みになり、海の主日についての理解を深めていただければと願います。

わたしたちに必要な糧を今日与えてください。 
(マタイ福音書 6:11)

毎日口にする糧やその他の日常必需品をどの様な経路で入手しているか考えた事がありますか。もちろん全てのものは神様が与えて下さっている事に対して感謝しなければなりません。但し、神様からこれらのものが直接与えられるわけではなく、日本のような島国では殆ど全ての輸入品は船によって運ばれています。ほぼ90%の必需品が海上輸送によって輸入されています。その例は、小麦粉を中心とする穀物類、塩や砂糖、石油や天然ガス等の燃料です。その他自動車の原材料、建築材の原材料などもその一例です。この様に輸送の為の船舶と船員無しには食料を始め、私たちの生活を維持することは困難です。

神様は私たちに人に尽くす事の素晴らしさをお教え下さいました。今日は殊に海と関連している人々のことを覚える日です。船員が私たちの為に働いてくれている事を目にする事は少なく、また、私たちはその事を忘れがちです。私はM t Sのチャプレンとして船を訪ねて船員と面会します。彼らは私のような人間が尋ねることをとても感謝してくれます。即ち船員の事を考えお世話をする人がいることを知って喜ぶのです。船員達がフィリピンのカトリック信者であるか、インドネシアのイスラム教徒であるか、タイの仏教徒であるか、ロシアの正教徒であるか、あるいは中国人であるかは関係なく、彼らは聖書に書いてあるように「今日の糧」を運ぶ為の仕事をしてくれているのです。彼らはある時は危険を冒し、何ヶ月も家族や友人から離れ、全く船の中だけの生活を過ごします。又、この様な状況が人の目に付く事は殆どありません。IMO( International Maritime Organization: 国際海事機関、国連の専門機関のひとつ)は今年を「船員の年」と宣言し、船員の厳しい生活や環境の事をもっと国民に見える形にしようと努力しています。今日の糧を家庭であるいは教会の聖餐式で共有する際にこの事を覚えて下さい。「海の日」は神様が海事に関連する人たちを見守ってい下さる事を教えてくれます。私達もその事を忘れないようにしましょう。』

「海の主日」の特祷
シー・サンデー(2010年は7月11日)、その他適宜用いる。

全能の神よ、あなたの道は海の上に、あなたの歩かれる小路は大海の上にあります。
どうか、深い淵の上で多くの危難に出会う人々と共にいてください。彼らをすべての危険から守り、その航海を幸いなものとし、主のいつくしみを感謝しつつ、ついに望む港に着くことが出来ますようにお導きください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン



司祭 アンデレ 橋本克也

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