お弟子さんたちの、ご復活されたイエス様との出会いの中に「エマオへの道」のお話があります。二人のお弟子さんがエルサレムからエマオという村に帰る途中、復活されたイエス様が同行された物語です。初めは、彼らはそれらがイエス様をお誘いして「一緒にお泊りください」と声をかけ、イエス様はその申し出をお受けになります。しかし、食事の場面になると、不思議なことにイエス様がご自身のパンを裂いて主人であるはずの二人にお渡しになります。いつの間にか主人と客人の立場が逆転していることに気づかされます。
このことは、わたしたちの教会の中でも起こり得ることではないかと思うのです。牧師と信徒の間のみならず、信徒同士の関係でも、ある時は主人になり、ある時は客人になる、こういう関係が安心できる共同体のあり方でもあるのかな、と感じる昨今です。今後ともよろしくお願い申し上げます。
司祭:ジェローム村上守旦
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