2013年12月29日日曜日

「妨げられる」ということ


ホテルで朝食を摂るために部屋から出ると、時々“DO NOT DISTURB”という札が掛けられているのを見ます。部屋のお掃除をしてくださる方に対する「わたしの安眠を妨げないでください」という意味のメッセージだと思います。何にも妨げられることなく朝寝坊することの快感はだれでも経験していることと思います。
しかし、もし牧師の執務室に同じ札が掛けられていたとするならば、皆さんはどのように思われますか。「また昼寝か」とは思わなくても「何か難しい考え事をしているのかな」「ぎりぎりで説教の原稿を書いているな」さまざまだと思います。そして、中には遠慮して声をかけずに帰ってしまう方もあるかもしれません。でも、もしも牧師が自分で「大切な仕事」だと思って、他の人に妨げられることなく仕事に集中したいと考えているとしたら、これは大変な間違いであると思います。その時その時の「大切な仕事」は牧師が判断するのではなく、神様が判断されることなのだと思います。ドイツの神学者ボンヘッファーという人は次のように述べています「わたしたちは、神によって仕事を中断させられる用意がなければならない。神は、わたしたちに、その要求と願いとを持った人たちを差し向けられることによって、常に繰り返して、まさに日ごとに、わたしたちの歩む道と計画を妨げられるであろう。」新教出版社・森野善右衛門訳『共に生きる生活P122
信徒11人が牧師に相談したいこと、これにまさって重要、緊急な仕事はないと言っても過言ではありません。どうかいつでも牧師の仕事を妨げてください。大歓迎です。
司祭 ジェローム 村上守旦

主日礼拝
1月12日(日)顕現後第1主日
1月19日(日)顕現後第2主日
1月26日(日)顕現後第3主日
2月 2日(日)被献日
2月 9日(日)顕現後第5主日
 2月16日(日)顕現後第6主日
 2月23日(日)顕現後第7主日
祝日礼拝
1月25日(土)使徒聖パウロ回心日
2月24日(月)使徒聖マッテヤ日

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