2020年4月2日木曜日

4月の聖句


今 月 の 聖 句・四月   
「一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが死ねば、多くの実を結ぶ。」

(ヨハネ一二・二四)


 この三月は丸ごと新型コロナウィルス感染拡大防止のため、日曜日の礼拝ができず、四月を迎えました。礼拝休止は継続されて、いよいよ四月一二日(日)の復活祭を迎えます。
 このみ言葉は、受難の前に主イエス・キリストが言われたご自身についての言葉です。一粒の麦はそのままとって置かれたなら、一粒のままに止まるが、これが土に蒔かれたなら、一粒の麦自体は死ぬが、ここから芽が出て多くの実を結ぶ。主イエスご自身が十字架に死ぬことによって、多くの人びとが永遠の命を与えられ生かされるということが示されているのです。その根底には神の愛があります。「神はその独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである」(ヨハネ伝三・十六)一粒の麦に命があって、それは死と葬りからの復活の命を力強く証したのです。
 実にこの復活の命によって、最初の教会が誕生し、キリスト教が始まったのです。世界中がコロナ禍に襲われた今年の復活祭に、神はとりわけこの「復活の命」を私たちに、示そうとされているのではないでしょうか。



3月の聖句のアップロードをサボってしまいました。2月27日に教区より3月中の主日礼拝の休止がアナウンスされ、誰も来ない寂しい教会で過ごしておりましたが、3月31日に、4月5日以降も当分礼拝の休止がアナウンスされました。来週から聖週~復活祭という一年で最大のイベントを迎えますが、このような時に信徒の皆さんを迎えることが出来ないのは大変心苦しいことです。しかし、三原司祭が書かれているように、
世界中がコロナ禍に襲われた今年の復活祭に、神はとりわけこの「復活の命」を私たちに、示そうとされているのではないでしょうか。
と心に刻み、復活祭を迎えたいと思います。
そんな中、教会の桜は見頃を迎え、先週の雪の中でもきれいな花を見せてくれていました。





フェルディナンド 竹内亮二 

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